なつやすみのにっき  1ねん2くみ あきつマイカ

2013.07.05

聴き始めて15年

GLAYの曲を聴き始めてから、15年以上が経った。
人生の半分以上、GLAYと一緒に歩んできたといっても過言ではない。
1997年の年末、『口唇』を歌うTERUさんに一目惚れした。
最初は、GLAYよりもKinKiの光一くんが好きだったことと、ヴィジュアル系バンドに対して両親が偏見を持っていたこと、そして単純にお金がなかったこともあり、CDを買わなかった。
『SOUL LOVE』のプロモーションビデオを見たとき、本当にGLAYを好きになった。
今のアーティストのように、旬のモデルや芸人に頼っている訳でも、映画のような豪華さでもなく、芥川龍之介風に言えば、「話らしい話の無い」ものである。
だが、メンバーの明るく、楽しそうにしているPVがあまりにも印象的だった。それ以来、GLAYばかりを聴くようになった。
その三ヵ月後に出たアルバム『pure soul』は、はじめて買ったCDだ。
それ以来今に至るまで、新曲は出るたびに買っている。
この15年間、GLAYにまつわる思い出が、いいことも悪いことも含めて沢山残っている。

TERU派かJIRO派かで同級生と揉めたこと、
友達にCDを借りたら何故かモー娘。のCDが入っていたこと、
ライヴに行き損ねたこと、
高校一年のときにクラスメイト全員からいじめに遭ったとき、下敷きの顔に傷を入れられていたこと、
その頃、精神的に不安定になり、夜中にポスターを破り捨てたこと、
同人グッズを作ってコミケで売ったこと、
仕事で落ち込んでいるときに泣きながら聴いていたこと、
雑誌やファンクラブの会報を見てお腹が痛くなるほど笑ったこと、
生活難になったとき、CDやライヴのパンフレットを売ったこと、
弟にCDを貸したら、歌詞カードをなくされたこと、
芥川龍之介をGLAY風に描いてみたこと、
TERUさん以外の3人で『ぐれふゅーむ』を描いてみたこと……。
挙げればキリガナイ、キリガナイ、キリガナイ~……。
そして、何度もライブに行った。
部活での最後の試合、高校受験、大学受験、それらの大切なときには必ずGLAYの曲を聴いて、励まされた。

その間に、色んなアーティストに浮気した。だが、結局いつもGLAYに戻っていた。
やっぱり、自分が一番好きなアーティストは、あの頃も今も変わらずGLAYなんだと思う。
正直を言うと、あの頃の栄光は、今のGLAYにはない。
『REVIEW』が500万枚売れても、最近の新曲はその100分の1売れるのがやっとだし、ここ数年はシングルで1位を取ることがなくなった。
そして何よりも、フロントマンの肥大化が残念である。
あの頃と比較したら、悲しくなるようなことばかりだ。
だが、今は今でいいと思う。何故なら、これまで所属していた大手事務所と戦って、強くなったから。
GLAYが独立したときに、「GLAYは育ての親を裏切った」などと週刊誌に書かれたこともあったが、不条理な条件で働かされて、印税も入ってこなくて、そこにそのまま丸め込まれている方がどうかと思う。
大正時代の作家・芥川龍之介のように、プロモーション活動は充分にしているが、本当に自分がやりたいものと、会社が売り出そうとしているものと、世間が求めているものとが乖離してしまい、身を滅ぼしては元も子もない。(もっとも、龍之介が自らの身を滅ぼしたのは、それだけの理由ではないと思うが)
GLAYは龍之介のようにはならなかった。元の事務所に対して訴訟を起こしても、色んな意味で露出は減っても、自分たちのやりたい音楽を追求している。
だから、根強いファンは今でも離れない。根底にあるものも逸れていない。いつだって、相手を思いやる優しさがある。
最近は佐久間プロデュースからも離れ、自分たちのやりたい音楽の幅が広がった。HISASHIさんやJIROさんが作曲をした楽曲も増えてきた。だが、これでいいと思っている。
メンバーが楽しく音楽活動を続けていくのが一番いい。


【追記】
インターネットのニュースに「今のGLAYにはお金がない。ライヴは自腹を切ることも少なくない」などと書かれてしまったことがあるが、あれは絶対に有り得ない。
『メモリーグラス』の堀江淳さんは、ヒットから30年以上が経ち、歌手活動を引退している。それでも未だに、印税やカラオケで歌われた分の収入が沢山入ってくる、生活には困らないと言っていた程だ。
GLAYは今でも現役で活動していて、ライヴも精力的にやっている。新曲を出せば大抵3位以内には入る。カラオケで歌われることも多い。
そんなGLAYが、ジリ貧になる訳なんかないっつーの!
それに、お金がない人が6億円の豪邸を奥さんにプレゼントするものか! 毎年行っている、夕張市や震災の被害が大きかった地域への寄金だってしないはず。
 

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