部屋の中

「片付けなきゃ!」
思ってはいるけれど、なかなか前に進めない。

ベッドの上には大量の本。
どれを読もうか迷っているうちに、山積みになっていて、
いつしか雪崩に巻き込まれる。
床に散らばる大量の衣服。
どれを着ようか迷っているうちに、散らばってしまい、
いつしかプールで溺れている。
バッグに雑誌、お菓子に書類、
パソコン、ゲーム機、掃除機、デッキ、
あらゆるものがごっちゃ混ぜになり、
いつしか大きな波になって、
そのまま飲み込まれそうだけれども、
どれから片付けようかと迷っているうちに、
そのまま飲み込まれてしまう。
あたしはどこ? ここよ、ここ!
そう叫ぶけれども、誰にも聞こえない。
そんなのいやだ! 絶対にいやだ!
誰か、助けて!
だれか、だれk……

そんなところで、目が醒めた。
いたい!
あたしの顔面には何冊もの本が崩れ落ち、
頭の奥までズキン、ズキンと痛みが響く。
傷む部分を押さえながら、何とかベッドを出るけれど、
床には足の踏み場もないほどに、
衣類が散らばっている。
仕方がなく、動くけれども、
床が擦れて、すべって転んで、尻餅を打った。
あれは夢ではなかったのだろう。

「片付けなきゃ!」
思ってはいるけれど、なかなか前に進めない。

頭の中には企画書のこと。
どれから実行しようか迷っているうちに、時間だけが過ぎ、
いつしか人のが採用された。
頭の中には飲み会のこと。
いつどこでやろうか迷っているうちに、時間だけが過ぎ、
いつしか誰もいなくなってる。
パソコンの中、必要な書類、
あれどこだっけ? あれは? あれは?
あらゆるものがごっちゃ混ぜになり、
ひっちゃかめっちゃかにした部屋の中で、
ひっちゃかめっちゃかになったパソコンのデータを、
ひっくり返しては濁流となり、
激しく激しく飛沫を立てて、いつしか大きな波となる。
怖い! 危ない! 来ないで! 逃げろ!
叫びながらベッドに逃げる。
だけれども、波はどこまでも追いかける。
そんなのいやだ! 絶対にいやだ!
誰か、助けて!
だれか、だれk……

そんなところで、目が醒めた。
枕元には、今年の手帳。
目に付くところに、大きなパソコン。
あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、
どれからやろう、これやりたいけれど、
これもやりたい、あー、どうしよう……。
お客さんが待ってるから、
待たせたら悪いよね。
これもお客さんが待ってるし。
でもすぐには出来ないよね。
あー、もー、どうしよう……。
片付けられない、部屋の中。
ひっちゃかめっちゃか、部屋の中。

(2013年8月10日)
※今の自分の心境です。片付けるべきものが多過ぎる!

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